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インドネシア・エネルギー鉱物資源省(MEMR)はこのほど、2026年中に陸上輸送燃料としてバイオディーゼルB50を導入する方針を固めた。B50の実証実験は現時点までに終了しているという。
インドネシアは今年から、ディーゼル油(60%)に、パーム油を原料に製造したバイオ燃料(40%)を混合した「B40」の使用を義務付けた。B50が普及すれば、混合基材として2,010万klのバイオ燃料が必要になると見られている。B40では1,562万klといわれる。
政府は二酸化炭素削減、さらに国産バイオ燃料の使用を増やすことにより石油製品の輸入を削減し貿易収支を改善することを狙っている。MEMRトップは、「B50が普及すれば軽油を輸入する必要がなくなる」とも述べている。
しかし、2026年中のB50への移行は容易ではないとの声が多く、暫定的にB45の導入を検討しているとの指摘も伝えられている。また、インドネシア国内でパーム油の需要が拡大する反動で、輸出が大きく減少する可能性もある。
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