中国=メタノール市場動向
中国のメタノール市場では11月以降、相場が下げ基調となっている。需給緩和感が強まっているためだ。
供給面では、輸入品が継続的に持ち込まれており、沿海地域の港の在庫水準が高い。これに加え、国内のメタノール設備が高稼働を維持しており、売り手の販売圧力が強まっている。一方、需要面では、複数の誘導品設備が定修入りしたほか、採算悪化を背景に稼働率を引き下げる誘導品メーカーも見られる。陽煤恒通(Yangmeihengtong)のCTO設備が11月7日から25日間定修に入っているほか、寧波富徳(Ningbofude)のMTO(Methanol to Olefins)設備も12月から定修入りする見通しだ。
先行きの判断材料について市場では、メタノールおよび誘導品設備の再開状況、冬場の在庫積み増し状況に注目が集まっている。
中国の西北地域のメタノール設備の定修日程は以下のとおり。
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会社名 |
年産/万トン |
定修期間 |
備考 |
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陝西奥維(Shanxi Aowei) |
20 |
8/4~11/24 |
再開済み |
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榆林凱越(Yulin Kaiyue) |
70 |
10/10~11/21 |
再開済み |
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久泰新材料(Jiutaixincailiao) |
200 |
11/5~11/24 |
再開済み |
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陝西渭化(Shanxi Weihua) |
20 |
11/17日停止 |
再開時期未定 |
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内蒙東華(Neimeng Donghua) |
60 |
11/17日停止 |
再開時期未定 |
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内蒙赤峰博元 (Neimeng Cifengboyuan) |
15 |
11/19日停止 |
再開時期未定 |
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