中国=ポリエステル原料市場動向
中国のポリエステルの原料市場では、大元の原料となるパラキシレン相場が堅調に推移するうえ、高純度テレフタル酸(PTA)の相場も供給減を受けて堅調。一方、もう1つの主要原料であるエチレングリコール(EG)相場は、一部に定修入りした設備が見られるものの、おおむね設備稼働率は高く、輸入品の到着も多い。このため供給潤沢感が強い。
誘導品であるポリエステル設備は高稼働を維持している一方、冬場の不需要期を迎えている。このため需給に引き締まり感が見られない。
先行きについては、定修入りしていたPTA設備が再開しつつあり、供給が増える傾向にある。また、EGの一部設備が定修入りを予定しているものの、港の在庫が72万トンと高水準に積み上がっているほか、今後も輸入品の到着が見込まれる。このため供給潤沢感が続きそうだ。こうした要因から、誘導品であるポリエステル相場は、当面弱基調が続きそうだ。
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