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中国の第14次5カ年計画(2021~2025年)の報告書によると、同国は石油・ガス部門においてより多様でバランスの取れたエネルギーミックスを実現するため新時代への歩みを進めている。中国の天然ガス生産量は、30年までに3,000億立方メートルに達すると予想されている。報告書によると、この5年間で新たに確認された埋蔵量は石油で70億トン、天然ガスで7兆立方メートル増加し、第13次五カ年計画(2016~2020年)比でそれぞれ石油が43%、天然ガスが40%増加した。
25年の石油生産量は2億1,500万~2億1,600万トンと予想されている。天然ガスについては開発が著しく進み、新たに毎年130億立方メートルの生産量増加が見込まれている。第15次5カ年計画(2026~2030年)では新規生産量は年間100億立方メートル増加し、30年までに3,000億立方メートルに達すると見込まれている。
中国のエネルギーミックスは今後10年間、石炭の減少、石油とガスの安定、再生可能エネルギーの増加が見込まれている。60年までに発電の割合は、化石燃料が23%、水力・原子力が19%、風力が25%、太陽光が30%になることが予想されている。
人工知能(AI)の急速な発展と膨大なエネルギー消費量の新興産業の台頭により、60年の中国の電力需要は20兆kWhを超え、25年の2倍になるとの予想が聞かれた。
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