中国=中東情勢悪化による国内PX市場への影響
中東情勢の悪化に伴い原油やナフサのアジア向け供給が極めて引き締まっていることを受け、中国国内のパラキシレン(PX)メーカーが小幅ながら設備稼働率を引き下げている。先週末の国内のPX設備の平均稼働率は84.55%となり、2月末より7.4ポイント低下した。
ホルムズ海峡の安全な運航が脅かされており、国際原油市況が暴騰。世界的に芳香族価格が大幅に値上がりしている。原料供給が引き締まり、中国国内外の石化メーカーは設備の稼働率を全般に抑制している。中国のほか、近隣の日韓の製油所や石化メーカーへの影響も目立ち、一部PX設備を所有している製油所は、原料の供給懸念から稼働率を引き下げているもようだ。
市場関係者によると、当面はPXの供給タイト感が続き、価格も堅調に推移する見通し。4月以降にPX設備の定修も集中している。
これを受けて主要な誘導品である高純度テレフタル酸(PTA)の採算性も圧迫されている。相場も下がる気配が見られない。
ポリエステル市場では、PXなど複数の原料価格が上昇しており、メーカーはコスト高を背景に販売価格を引き上げている。誘導品メーカーの高値警戒感が強まっているものの、品薄感もあって売り手に追随せざるを得ない状況だ。
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