中国=米国とイランの停戦合意、中国石化市場への影響
米国とイランが19日に停戦合意書に署名する見通しとなり、中国の石化関係者はその行方に関心を寄せている。市場では、停戦が成立すればホルムズ海峡が再開し、中東からの原油・石化製品の供給が回復するとの期待が高まる一方、中東からアジア向けの供給が完全に正常化するまでには時間を要するとの見方もある。関係者は事態の推移を見守っている。
2月末の中東情勢悪化以降、同地域からアジア向けの原料や石化製品の流入が減少し、その代替として中国産の石化製品の輸出量が拡大していた。
オレフィン市場では、5月まで中東からの原料が不足したことでアジア各国のナフサクラッカーが稼働停止または減産を余儀なくされた。国際市場では相場が上昇基調となった。ただ、6月に入ると事態が改善し、各国のクラッカー稼働率は予想以上に回復。供給タイト感が後退した。一方、中国を含むアジア全体で誘導品の需要が弱く、相場も軟調に推移している。
芳香族市場では、ホルムズ海峡が再開すれば中東からのベンゼン輸入が増加する見通し。また、中国国内でベンゼン設備が定修明けを迎える予定のため、国内供給も増加しそうだ。一方、原油価格の下落により製油所稼働率が上昇し、トルエンおよびミックスキシレンの生産が増える可能性がある一方、ガソリンの基材としてこれらの需要が増加することも考えられる。このため需給バランスの見極めが重要となる。
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