中国=ベンゼン市況の現状と見通し
中国のベンゼン市場は軟調に推移している。米国とイラン間の戦争による影響が一時より緩和したことを受け、原料コストは前週下落した。加えて8月入り後は、定修入りしていた中国国内の複数のベンゼン設備が順次再開し、稼働率を引き上げている。さらに海外でもベンゼン設備の稼働率が上昇し、輸入品も増加。このため国内供給が増えている。先行きの供給潤沢感も強い。
ただ、需要面ではスチレンモノマー(SM)など複数の誘導品の需要が振るわない。特にSMは採算悪化を背景に設備の稼働が低水準。このため原料のベンゼンに対する買い気が乏しい。
不安定な中東情勢が続き、原油市況の値動きが激しいため、先行きの原料コストが見極めにくい。供給面では、港の在庫水準が低いものの、国内で複数のベンゼン設備が定修明けしており、生産増が見込まれる。このため供給タイト感は解消されつつある。一方、SMなど稼働停止している誘導品設備が多く、需給緩和が続くと見られる。
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