9日 原油は続伸、株高とイラン合意を巡る不透明感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ41セント高の58.38ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同47セント高の61.03ドル/バレルと、いずれも続伸している。 堅調な株価を背景に、前日の欧米時間ではWTI、ブレントとも2020年1月以来となる高値を更新した。その流れを引き継いで、9日アジア時間に入ってからも原油相場は強含みの展開が続いている。国内アナリストは「米追加経済政策の早期実現期待から米株価が過去最高を更新し、株と同じリスク資産である原油先物にも買いが先行している」と指摘した。またバイデン米大統領が7日、イラン核合意への復帰について、イランによる合意義務の再履行が条件と述べた。「政権交代で対イラン制裁が緩和されるとの見方もあったが、バイデン氏の発言によりイラン産原油の供給再開の見通しが不透明となったことも、相場を押し上げている」と同アナリストは述べた。
日経平均株価は前日比103円55銭高の2万9,492円05銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.05円と、前日17時時点(105.49円)からドル安・円高に推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):96.05(↑0.59)
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