17日 原油は小幅続落、持ち高調整と需要回復遅れ懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ4セント安の64.76ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同8セント安の68.31ドル/バレルと、いずれも小幅に続落している。 原油相場は、先週の海外市場での相場上昇に伴う「持ち高調整の手仕舞い売りが進んでいる」(マーケットエッジ=小菅努代表取締役)。加えて、欧州では新型コロナウイルスのワクチン普及の遅れからヒトやモノの移動が制限され、経済活動の正常化、さらにエネルギー需要の回復が進まないとの観測も相場の弱材料となっている。 一方、前日に比べ下げ幅が縮小していることに対し、「材料の出尽くし感がある」と同氏は指摘。また、本日国際エネルギー機関(IEA)が発表する月報で、今後の石油需給を見極めたいとする向きもあり、様子見姿勢をとる市場参加者もいるようだ。 日経平均株価は前日比43円86銭高の2万9,964円95銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.14円と、前日の17時時点(109.26円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):106.06 (↓1.44)
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