23日 原油は小幅上昇 買い戻しの流れが続く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ29セント高の61.72ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同21セント高の65.61ドル/バレルと、いずれも小幅に上昇している。 アジア時間午前の取引で原油相場は小幅に上昇している。野村證券経済調査部の大越龍文シニアエコノミストは「大きく下落した一昨日の反動で買い戻しが入っている」と指摘する。21日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油統計で原油在庫が事前予想に反して増加したため、原油相場は大きく下落した。その後の欧米時間では売りが一巡し、アジア時間でも下支えられている。もっとも、インドや日本で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることから、「大きく買い進めるよりは、あくまで下がった分のポジション調整」と同氏は語った。 来週は石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の専門家会合が開催されるが、現状の政策が大幅に変更される可能性は低いとされている。「OPECプラス会合前の原油相場は様子見」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比190円80銭安の2万8,997円37銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.92円と、前日の17時時点(107.91円)と比べほぼ横ばい。
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