30日 原油は続落、65ドルを節目に利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ32セント安の64.69ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同31セント安の68.24ドル/バレルと、いずれも続落している。 米国1~3月期の実質国内総生産(GDP)が大幅に増加し、米国経済の回復とエネルギー需要の拡大期待で買いが先行し、29日の米国時間内の原油相場は上昇した。一方、アジア時間の原油相場は下落している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「前日の米国時間内で原油価格が65ドルを付けたことで、利益確定売りとなった」と述べた。同氏は米国GDPの回復に対し、「米国経済の回復が進み、今後の原油価格に追い風となるのではないか」。 ただ、石油輸出国機構加盟・非加盟国で構成する「OPECプラス」は会合で、段階的に産油量を増やしていく従来の方針維持を確認した。同氏は「今後、米国がOPECプラスに介入する可能もあるため、上値余地は限定的」と付け加えた。 日経平均株価は前日比118円40銭安の2万8,935円57銭で推移している。ドル円相場は1ドル=108.78円と、前日の17時時点(109.02円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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