21日 原油は続伸、米原油生産見通しやイラン情勢が強材料
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11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は先週末終値と比べ67セント高の72.31ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同62セント高の74.13ドル/バレルと、いずれも続伸している。 先週末の欧米時間では、石油輸出国機構(OPEC)の経済委員会が2021年の米シェールオイルの生産増は限定的との見通しを示したことから、需給が引き締まるとの観測が強まり原油相場が上昇した。週明け21日アジア時間の原油相場も上昇基調を引き継いでいる。米国の生産見通しに加えて、「イランで保守強硬派のライシ氏が大統領選で勝利したことで、イラン核協議が難航するとの警戒感が強まったことも、原油相場を押し上げている」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミスト)。イランを巡っては、国際原子力機関(IAEA)による核施設の査察期限が24日に迫っている。上野氏は「査察期間が延長されない場合、イラン情勢を巡る懸念が一層強まることになる」とし、中東の地政学的リスクが相場の強材料として働いていると指摘した。 日経平均株価は先週末比1,037円41銭安の2万7,926円67銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.96円と、先週末17時時点(110.01円)からわずかにドル安・円高に推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):116.76(↓0.59)
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