29日 原油は続落、アジアの需要後退と利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ19セント安の72.72ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同22セント安の74.46ドル/バレルと、いずれも続落している。 前日の海外市場における利益確定売りや、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うアジア域内のエネルギー需要の弱さを材料視する流れを引き継ぎ、足元の原油相場は続落している。一方、前日に比べ下げ幅が縮小していることに対し、マーケットエッジの小菅努代表取締役は、「イベントを前に動きにくい状況」と指摘している。石油輸出国機構(OPEC)と主要非加盟国で構成する「OPECプラス」は7月1日の会合で、協調減産の縮小について協議する予定。これまでに8月以降の大幅な増産観測が伝えられていたものの、「期間や規模について伝わっている情報が少ない」(同氏)ため、様子見姿勢をとるプレーヤーも多いもようだ。
日経平均株価は前日比262円58銭安の2万8,785円44銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.50円と、前日の17時時点(110.65円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):123.89 (↑0.63)
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