16日 原油は小幅反発、反動買いもサウジとUAE間の協議進展待ち
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ12セント高の71.77ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同7セント高の73.54ドル/バレルと、いずれも小幅に反発している。 下落が続いた海外市場は反動もあり、足元は買いが優勢だ。ただ、野村證券の大越龍文シニアエコノミストによると、現時点で積極的な取引は見送り、様子見のプレーヤーも多いという。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が協調減産の緩和で合意したことで需給逼迫感は後退したが、市場ではおおよそ織り込み済み。「両国が今後の増産に向け具体的にどのような方針を打ち出すか、また、彼らの合意が(石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する)「OPECプラス」でも承認されるか不透明感が強い」(同氏)ため、売買を控え、協議の進展を待つ向きもいるもよう。 日経平均株価は前日比314円11銭安の2万7,964円98銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.02円と、前日の17時時点(109.78円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):125.38 (↓1.94)
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