21日 原油は反落、高値警戒感で上値は重く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ49セント安の66.71ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同46セント安の68.89ドル/バレルと、いずれも反落している。 前日の欧米時間帯の原油相場は上昇したものの、WTIは67ドル、ブレントは70ドルに近づき高値警戒感が広がった。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「世界の原油需給が緩むとの見方から、足元の原油相場は下落に転じている」と述べた。 一方、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、8月から段階的に減産幅を縮小すると発表したため、相場の不透明材料が後退。さらに米エネルギー情報局(EIA)が21日に発表する週間石油統計で、ガソリン在庫が前週比で減少する見通しだ。強弱材料が拮抗するものの、同氏は「市場参加者は取引に慎重になりがちで、相場は方向感に欠けるだろう」と付け加えた。 日経平均株価は前日比365円97銭高の2万7,754円13銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.87円と、前日の17時時点(109.62円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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