3日 原油は反発、値ごろ感からの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日と比18セント高の71.44ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同12セント高の73.01ドル/バレルと、いずれも反発している。 中国国家統計局が2日に発表した7月の購買担当者景気指数(PMI)が4カ月連続で低下したことや、米サプライマネジメント協会(ISM) が発表した7月の製造業PMI低下を受け、原油相場は大幅に下落した。 一方、米エネルギー情報局(EIA)が4日発表する石油統計で、原油在庫が減少する予想を公表し、原油の引き締まり感が広まったほか、7月29日に中東オマーン沖で起きたイスラエル系企業のタンカーへの攻撃で、イランが攻撃に関与したと米国や英国などが非難したことも強材料視され、下落に対する値ごろ感から買い戻しが入り、アジア時間の取引では強含んでいる。 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「タンカー攻撃で米国とイランの対立が激化し、米国のイランへの制裁解除が遅れるとの見方が広まった。中東情勢が悪化すれば、タンカーの運航に影響を及ぼし、供給懸念も生じる可能性がある」と指摘した。 日経平均株価は前日比221円76銭安の2万7,559円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.2円と、前日17時時点(109.67円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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