12日 原油は小動き 株高と米原油在庫の減少で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ3セント高の69.28ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同5セント高の71.49ドル/バレルと、いずれも小動き。 アジア時間午前の原油相場は小幅ながら上昇している。バイデン米政権が11日に、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」に対し、増産要求の声明を出した。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは、「増産要求などマイナス要因はあるものの、それらを相殺して余りある上昇要因が原油高を誘った」と指摘する。 日本時間早朝には米国株価が反発し、原油相場もつられる格好で上昇した。加えて、米エネルギー情報局(EIA)が公表した米国の原油在庫が前週比45万バレル減少したことも強材料となったようだ。「例年通りの需要の増加を示し、相場へ安心感を与えた」(同氏)。事前予想では23万バレル増が支持されていた。 日経平均株価は前日比76円75銭高の2万8,147円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.41円と、前日の17時時点(110.75円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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