13日 原油は続落、利益確定売りと需要後退観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ51セント安の68.58ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同50セント安の70.81ドル/バレルと、いずれも続落している。 13日のアジア時間取引では「70ドル台を超えた原油相場を割高とし、利益確定売りが台頭している」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)=野神隆之首席エコノミスト)ようだ。さらに、国際エネルギー機関(IEA)が12日に発表した月報で、2021年下期と2022年の世界の原油需要見通しを下方修正した。北東アジアを中心に新型コロナ感染が拡大するなか、消費者の移動機会がさらに減少し、ガソリン需要が低迷するとの見通しが広まっている。野神氏は「石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する『OPECプラス』の増産観測もあり、原油相場のセンチメントは弱気に振れやすい」と付け加えた。 日経平均株価は前日比8円42銭安の2万8,006円60銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.39円と、前日の17時時点(110.38円)と比べほぼ同水準。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):125.89 (↑0.32)
|