31日 原油は反落、米ハリケーン被害の長期化懸念が後退
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ40セント安の68.81ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同41セント安の73.00ドル/バレルと、いずれも反落している。 大型ハリケーン「アイダ」が29日、米ルイジアナ州に上陸し、同地域の石油生産施設の操業や米コロニアル・パイプラインによるガソリン供給の停止が伝えられたが、徐々に設備の操業が再開されている。「供給障害が長期化するとの懸念が後退している」(マーケットエッジ=小菅努代表取締役)ことから、31日アジア時間午前の原油相場は売りが進んでいるようだ。加えて、31日発表された中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月の値と事前予想値を下回った。エネルギー需要の鈍化を予期させる「中国の経済指標の悪さも相場の下押し要因となっている」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比22円3銭安の2万7,767円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.86円と、前日の17時時点(109.81円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
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