9日 原油は続伸、ハリケーン「アイダ」の供給懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ17セント高の69.47ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同24セント高の72.84ドル/バレルと、いずれも続伸している。 9日のアジア時間内の原油相場は続伸している。野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「特に新しい材料は見られないが、大型ハリケーン「アイダ」の影響で、石油生産が依然として停止しているため」との見方を示した。前日の欧米時間内の原油相場は、ハリケーン「アイダ」の被害を受けた石油生産設備の再稼働が遅れるとの懸念が浮上。供給逼迫への警戒感が広がり、3営業日ぶりに反発した。 このほか、米石油協会(API)が8日午後に、米エネルギー情報局(EIA)が9日午前に週間在庫統計を発表するもよう。同氏によると3日までに前週比460万バレル減と、米原油在庫は5週連続で取り崩しになったという。「ガソリン在庫は減少が予想されるが、石油生産設備が再開されれば上値は抑えられる」と付け加えた。 日経平均株価は前日比130円57銭安の3万50円64銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.11円と、前日の17時時点(110.25円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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