29日 原油は急反発、米株先物上昇で買戻し
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は先週末終値と比べ3ドル40セント高の71.55ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同3ドル18セント高の75.90ドル/バレルと、いずれも急反発している。
南アフリカなどで新型コロナウイルスの変異株がみつかり、先週末の海外市場で原油相場はエネルギー需要縮小への懸念から暴落したが、29日アジア時間では「米株価指数先物の反発で株と同じリスク資産の原油も買い戻されている」(マーケットエッジ=小菅努代表取締役)。一方、原油の需給に関する新規の強材料は現時点で見えにくい。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は29日と30日に予定していた会合をそれぞれ12月1日と2日に延期しており、「現時点ではOPECプラスがどのような判断をするか、需給管理が出来るか見通しにくい」と同氏は指摘している。
日経平均株価は先週末比11円27銭安の2万8,740円35銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.64円と、先週末の17時時点(114.17円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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