3日 原油は続伸、海外市場の反発地合い引き継ぐ
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ43セント高の66.93ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同34セント高の70.01ドル/バレルと、いずれも続伸している。 アジア時間3日午前の原油相場は上昇を続けている。「米国時間の反発地合いを引き継ぎ、相場が支えられている」と野村證券の大越龍文シニアエコノミストは述べた。また、同氏によると、各種報道でOPECプラスの増産が日量40万バレルに到達していないことが明らかにされたため、需給の引き締まりが相場を下支えする要因となっているようだ。 石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は2日に開かれた閣僚級会合で、来年1月以降の原油増産を現行の日量40万バレルのまま維持するとした。これを受けて、欧米時間の原油相場は一時的に下落。 ただ、OPECプラスは声明文で変異株の需要への影響次第では、必要に応じて生産量を迅速に調整すると発表。「OPECプラスに対する信頼性が市場では高まっている」と同氏が指摘するように、市場では買い戻しが入り、欧米時間2日の原油相場は反発して終了した。 日経平均株価は前日比66円43銭安の2万7,686円94銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.12円と、前日の17時時点(113.27円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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