11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ52セント安の70.21ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同44セント安の73.26ドル/バレルと、いずれも続落している。
15日アジア時間の原油相場は、米株価が大きく下落したことに連動して切り下がった。米時間14日発表の、11月の米生産者物価指数(PPI)が過去最大の伸びとなったため、米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融緩和の縮小を強めるとの見方が強まった。これを受け米国でインフレ懸念が台頭し、米中央銀行が大々的な対策を打つとの予想から株価が大きく下落した。
また、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が新型コロナウイルスのオミクロン変異株を軽視する行動と発言に警戒感を示したため、経済活動の制限が強まる可能性が浮上した。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは、「原油相場の上値を抑える材料が需要面、金融面の両方で見られる」と前置きしたうえで、「FOMCによる金融緩和の縮小懸念はすでに相場に織り込まれている節があり、突発的に相場が上振れする可能性はある」と伝えている。
日経平均株価は前日比10円81銭高の2万8,443円45銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.71円と、前日の17時時点(113.72円)とほぼ横ばい調で推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 141.81 (↑0.63)
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