17日 原油は続伸、露ウクライナ侵攻懸念などで需給タイト観測
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は先週末終値と比べ58セント高の84.40ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同35セント高の86.41ドル/バレルと、ともに続伸している。 ロシアがウクライナ侵攻の準備を進めているとの観測を受け、市場は米国がロシアへ制裁を科した場合、欧州への天然ガス供給が途絶する可能性を材料視している。代替エネルギーの原油需要が伸長し、供給はタイト化するとの見方が相場を押し上げているようだ。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは、ウクライナ侵攻懸念は今に始まったことではないと前置きしたうえで、「実際に最悪の事態も想定され、原油相場には上昇圧力が加わっている」と述べた。 また、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大は甚大なものの、経済活動への悪影響は短期にとどまるとの見通しが、経済回復による原油需要の増加期待を高め、相場を下支えている。さらに、米ドルがユーロに対して安く推移していることも、ドル建て取引の原油に割安感が拡がっている。 日経平均株価は先週末比151円51銭高の2万8,275円79銭で推移している。ドル円相場は1ドル=114.46円と、先週末17時時点の113.78円と比べドル高・円安水準。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 147.56 (↑0.33)
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