10日 原油はまちまち、利食いやイラン産原油の供給増観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ3セント高の89.69ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同15セント安の91.40ドル/バレルと、まちまちな展開となっている。 米エネルギー情報局(EIA)が9日に発表した週間統計によると、先週末の米原油在庫は前週比480万バレル減少と市場の事前予想40万バレル増に反し、大幅に取り崩された。市場では2018年10月以来の低水準在庫を受け、需給引き締まりが好感され、原油は買われていた。 ただ、10日のアジア時間帯に入り、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「相場は利益確定売りが先行し、WTIとブレントはともに小幅まちまちな水準にとどまっている」と述べた。また、イラン核合意の進展期待が高まり、イラン産原油の供給が増加するとの観測が相場の上値を重くしているもよう。 日経平均株価は前日比39円05銭高の2万7,618円92銭で推移している。ドル円相場は1ドル=115.52円と、前日17時時点の115.39円と比べややドル高・円安方向。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):154.66 (↓1.42)
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