15日 原油は反落、高値警戒感と利食い売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ40セント安の95.06ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同33セント安の96.15ドル/バレルと、いずれも反落している。 アジア時間15日の原油相場は、高値警戒感や利食い売りから反落している。ただ、ロシアが16日にウクライナに侵攻を開始するとの見方が広まっていることや、今後の原油供給が先細るとの見通しから、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「市場は神経質な展開になっている」と指摘した。 一方、国際エネルギー機関(IEA)が11日に今後の世界のエネルギー需要の見通しを大幅に修正した。IEAは当初、2022年は日量189万バレルの供給余剰が出ると試算していたが、供給余剰幅を日量80万バレルと修正した。また、この試算は石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が日量40万バレルの増産幅を維持することが前提だが、11~12月の増産は日量30万バレルにとどまった。こうした需給改善見通しやウクライナ情勢を念頭に、野神隆之首席エコノミストは「遠くない時期に再び上昇に転じる可能性がある」と述べた。 日経平均株価は前日比72円93銭安の2万7,006円66銭で推移している。ドル円相場は1ドル=115.41円と、前日の17時時点(115.41円)と横ばい。
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