3日 原油は続騰、OPECプラスやウクライナ侵攻のリスクで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ2ドル74セント高の113.34ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同3ドル57セント高の116.50ドル/バレルと、いずれも続騰している。 石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC(主要産油国)で構成する「OPECプラス」は2日に開催した閣僚会合で、4月の原油生産について増産幅の拡大には踏み切らず、従来の方針の維持を決めた。日量40万バレルの増産幅が継続されるため、WTI原油価格は110ドル半ばに急騰するなど、米国時間内の原油相場は一段と上昇圧力に拍車がかかった。さらに、ロシアのウクライナ侵攻が激化しているため、「引き続きアジア相場内でも需給逼迫感が相場を押し上げている」(マーケットエッジの小菅努代表取締役)と述べた。なお、バイデン政権は2日、ロシア産原油および天然ガスの輸入を制限する制裁の可能性を排除していないと示唆した。さらに、現時点で禁輸に踏み切れば価格上昇を招くと懸念を示すなど、原油相場は高止まりの状態はしばらく続く可能性が高そうだ。
日経平均株価は前日比139円41銭高の2万6,532円44銭で推移している。ドル円相場は1ドル=115.63円と、前日の17時時点(115.16円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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