28日 原油は急反落、上海都市封鎖や中東地政学リスク緩和で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末終値と比べ3ドル41セント安の110.49ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同3ドル4セント安の117.61ドル/バレルと、ともに急反落している。 中国上海市で新型コロナウイルス感染拡大を受け、28日から東西2地域に分けて都市封鎖措置が実施されている。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「上海の金融街や工業地帯もロックダウンの対象となったことで、中国経済や工業生産の悪化によるエネルギー需要の後退懸念が原油相場を大きく押し下げている」と述べた。 また、26日にイエメンの武装勢力フーシ派がサウジアラビアへの攻撃を3日間停止し、停戦協議が進む可能性があるとの一部報道があり、「中東における地政学リスクの緩和が原油市場には下方圧力となっている」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は先週末比125円02銭安の2万8,024円82銭で推移している。ドル円相場は1ドル=122.93円と、先週末17時時点の121.79円と比べドル高・円安方向に推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 194.31 (↓2.01)
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