31日 原油は急反落、米国の備蓄大量放出の観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ5ドル2セント安の102.80ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同4ドル45セント安の109.00ドル/バレルと、いずれも大幅に反落している。 31日アジア時間の原油相場は、供給懸念の後退から下げ圧力が強まる展開。ウクライナ情勢の緊迫化に伴う相場高騰に歯止めをかけるため、米国が日量100万バレル、最大で合計1億8,000万バレルもの石油備蓄の放出を検討していると報じられた。バイデン大統領が31日中にも発表するとみられる。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「これまでに発表された備蓄放出に比べ数量が大規模なこともあり、原油相場は押し下げられている」と指摘した。同氏は一方で「ロシア産原油の供給懸念があるなか、米国の備蓄放出にどれほど効果があるかは不透明」との見方も示している。 日経平均株価は前日比7円38銭安の2万8,019円87銭で推移している。ドル円相場は1ドル=122.07円と、前日の17時時点(121.87円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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