5日 原油は続伸、米欧による対ロシア経済制裁の強化で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ1ドル52セント高の104.80ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同1ドル62セント高の109.15ドル/バレルと、いずれも続伸している。
5日アジア時間の原油相場は、ロシアに対する経済制裁が強まるとの見方から、上昇圧力に一段と拍車がかかっている。米国と欧州連合(EU)は4日、ロシアに対する追加制裁を検討していると明らかにした。ウクライナ首都のキーウ近郊で、ロシア軍により殺害された民間人の遺体が多数発見された。戦争犯罪に相当するいわゆる集団殺害(ジェノサイド)である疑いが浮上したため、米国および欧州連合はロシア軍の行為を激しく非難している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「対ロシア経済制裁がさらに強化されると明らかになったため、アジア時間でも原油は買われている」と指摘した。
日経平均株価は前日比11円99銭高の2万7,748円46銭で推移している。ドル円相場は1ドル=122.54円と、前日の17時時点(122.66円)と比べドル安・円高方向に振れている。
|