8日 原油は小動き、強弱材料が交錯
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ6セント高の96.09ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同9セント安の100.49ドル/バレルと、いずれも小動きとなっている。 8日アジア時間の原油相場は、「新規材料に乏しく、既存の強弱材料が交錯し、方向感がない」(野村証券の大越龍文シニアエコノミスト)。国際エネルギー機関(IEA)が6日に総計1億2,000万バレルの石油備蓄を放出すると発表したことを受け、需給緩和観測が広まっている。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げに動くとの見通しも、ドルの先高観につながるため、ドル建ての原油先物相場の下げ材料だ。一方で、ウクライナとロシアの停戦協議は難航。経済制裁強化の可能性が浮上していることが強材料視されている。 日経平均株価は前日比70円96銭安の2万6,817円61銭で推移している。ドル円相場は1ドル=123.82円と、前日の17時時点(123.76円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
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