11日 原油は反落、IEAのSPR放出が尾を引く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末終値と比べ2ドル75セント安の95.51ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同2ドル75セント安の100.03ドル/バレルと、いずれも反落している。 アジア時間11日午前で、原油相場は下落に転じている。国際エネルギー機関(IEA)は6日、計1億2,000万バレルの戦略備蓄(SPR)を放出すると決定した。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「過去の戦略備蓄放出に比べ数量が多いため、相場の基調が弱めになっている」と指摘した。これに対して需給逼迫を示唆するような目新しいニュースがないことも売られやすさに繋がっているようだ。また、同氏によると中国の上海におけるロックダウンの長期化も引き続き弱材料視されているという。上海では9日に新型コロナウイルス感染者数が過去最多の2万3,624人を記録した。 日経平均株価は先週末比147円92銭安の2万6,837円88銭で推移している。ドル円相場は1ドル=124.94円と、先週末の17時時点(124.05円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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