12日 原油は反発、前日の急落による押し目買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ1ドル62セント高の95.91ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同1ドル60セント高の100.08ドル/バレルと、いずれも反発している。
12日アジア時間の原油相場は、値ごろ感から買いが入っているもよう。中国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、主要都市の上海では2万6,000人以上の新規感染者を記録した。このため、行動規制の長期化によって同国の経済活動が停滞し、原油の需要が減少するとの懸念が強まったため、11日米国時間内の原油市況は急反落した。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「前日に95ドルを下回ったことから、押し目買いが入っている」との見方を示した。なお、依然としてロシアによるウクライナ侵攻が相場の上振れリスクを招く可能性も高いようだ。「ロシアとウクライナの戦闘は現時点で小康状態にある。ただ、ウクライナ首都で大規模攻撃が予想されているため、地政学リスクが一段と高まる」と同氏は指摘した。
日経平均株価は前日比395円93銭安の2万6,425円59銭で推移している。ドル円相場は1ドル=125.36円と、前日の17時時点(125.25円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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