10日 原油は続落 世界景気の後退懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ1.31ドル安の101.78ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同1.42ドル安の104.52ドル/バレルと、いずれも続落している。
10日アジア時間の原油先物取引は、前日欧米時間の相場急落の流れを引き継いだ売りが優勢となっている。中国税関総署が9日に発表した4月の貿易統計は、同国の輸出額が2020年6月以来となる低い伸び率を記録し、上海市のロックダウン(都市封鎖)による経済活動への影響が浮き彫りとなった。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「中国経済の停滞懸念が原油需要を減退させている」と指摘。米長期金利の上昇を受けた米国ダウ平均株価の急落など、「世界景気の後退懸念も原油相場の圧迫材料として働いている」(同)。ただ、足元では欧州連合(EU)によるロシア産原油の禁輸に向けた動きを見定めている状況だ。
日経平均株価は前日比457円60銭安の2万5,861円74銭で推移している。ドル円相場は1ドル=130.42円と、前日17時時点(131.21円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):201.98 (↓0.41)
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