12日 原油は反落、前日の急騰を受けた利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べて95セント安の104.76ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同91セント安の106.60ドル/バレルと、ともに反落している。 原油相場は、11日欧米時間の大幅上昇を受け、12日のアジア時間は「利益確定の売りが入り、下落している」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構=JOGMECの野神隆之首席エコノミスト)。また、米エネルギー情報局(EIA)が11日に発表した週間統計で、米原油在庫が前週比849万バレル増加したことも弱材料視された。米国で金融引き締め政策が続くとの見通しから、米国やアジアの株式相場が下落したことも原油の売りを促している。 一方、ロシアからウクライナ経由での欧州向け天然ガス供給が減少していると伝えられた。同氏は「原油への代替需要が生じるため、原油相場は下支えされ小幅な下落にとどまっている」とも指摘した。 日経平均株価は前日比237円73銭安の2万5,975円91銭で推移している。ドル円相場は1ドル=129.84円と、前日17時時点(129.97円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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