19日 WTI原油は反発、値ごろ感からの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ48セント高の110.07ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同1ドル12セント高の110.23ドル/バレルと、いずれも反発している。 19日アジア時間の原油相場は、17~18日の下げ基調が一服し、値ごろ感から買いが入り上昇している。18日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間統計も支援材料となった。13日時点の米原油在庫は事前予想が前週比138万~200万バレル増だったのに対し、同339万バレル減となった。戦略備蓄(SPR)が501万バレル放出された後に在庫が減少していることから、石油天然ガス・金属鉱物資源機構=JOGMECの野神隆之首席エコノミストは「原油相場の需給引き締まり感がさらに強まっている」と指摘した。 また、EIAが発表した13日時点のガソリン在庫は約2億2,000万バレルと、2014年5月10日以来の低い水準となった。米国は5月末からのドライブシーズンを控え、「石油製品の需給が引き締まるとの見通しも、原油相場に上昇圧力を加えている」(同氏)。 日経平均株価は前日比672円80銭安の2万6,238円40銭で推移している。ドル円相場は1ドル=128.54円と、前日の17時時点(129.33円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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