24日 原油は反落 世界経済の減速懸念が重し
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ78セント安の109.51ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同81セント安の112.61ドル/バレルと、いずれも反落している。
24日アジア時間の原油先物相場は、下げに転じている。米連邦準備理事会(FRB)による急速な金融引き締めが世界景気の後退を招くとの懸念が、引き続き相場の重しとなっている。中国の上海市でロックダウン(都市封鎖)に解除の見通しが立っているものの、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「他の地域でロックダウンが導入される可能性が警戒されている」と指摘。中国経済の先行き不透明感が払拭されないことが、原油先物の売り材料として働いている。また、為替相場がドル高/ユーロ安に振れ、「ドルで取引される原油先物が割高に映っている」(同)ことも、相場下落の一因となっている。
日経平均株価は前日比113円30銭安の2万6,888円22銭で推移している。ドル円相場は1ドル=127.92円と、前日17時時点の127.59円と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):193.44 (↑0.08)
|