25日 原油は急伸、米ガソリン逼迫感と露原油の禁輸可能性が材料
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ1ドル15セント高の110.92ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同1ドル18セント高の114.74ドル/バレルと、いずれも大きく上昇している。 25日アジア時間の原油相場は、アメリカでのガソリン需給逼迫感の台頭とロシア産原油の禁輸措置の実現可能性を受け急伸している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「来週のメモリアルデーの連休から本格的なドライブシーズンに入り、アメリカではガソリン需給の引き締まり感が浮上している」と指摘した。さらに、ドイツのハベック副首相および経済・気候保護大臣は23日、ロシア産原油の禁輸を巡り欧州域内で数日以内に合意に至るとの発言も原油相場を牽引している。一方、「中国のロックダウン後の経済活動の回復に対し不透明感が増し、WTIは111ドル、ブレントは115ドルで天井感がでやすい」ようだ(芥田氏)。 日経平均株価は前日比74円49銭安の2万6,673円65銭で推移している。ドル円相場は1ドル=126.82円と、前日の17時時点(127.28円)と比べドル安・円高方向に振れている。
|