26日 原油は小動き 中期的に需要後退懸念
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ5セント高の110.38ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同6セント安の113.97ドル/バレルと、いずれも小動きとなっている。 26日アジア取引時間の原油相場は、前日の米主要株価の上昇を受け一時強含んだが、利益確定の売りで方向感のない展開となっている。米国産原油の需給はこのところ引き締まり感が強い。原油生産量が低下するなか、25日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によるとガソリンと原油在庫が前週比で減少。また、戦略石油備蓄(SPR)も取り崩しが進んでいる。一方で、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めを背景に世界景気が後退するとの見方があり、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「中期的には原油の需要減退懸念がある」と指摘した。 日経平均株価は前日比55円39銭安の2万6,622円41銭で推移している。ドル円相場は1ドル=127.33円と、前日の17時時点(127.12円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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