31日 原油は続伸、需給逼迫感の高まりで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は祝日前の27日終値と比べ2ドル80セント高の117.87ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は前日終値と比べ76セント高の122.43ドル/バレルと、いずれも続伸している。 アジア時間31日午前の取引で、需給逼迫感の高まりから相場は続伸しているもよう。欧州連合(EU)は30日の首脳会合で、追加の対ロシア制裁にロシア産原油の輸入禁止を盛り込むことで合意した。需要面では、中国の上海市が6月1日からロックダウン(都市封鎖)を解除する方針を示しており、行動規制の緩和によるエネルギー需要の回復が期待されている。加えて、「米国のドライブシーズン入りでガソリン需要も強い」(マーケットエッジ=小菅努代表取締役)ことも、強材料視されているようだ。 これらの需給逼迫要因はすでに浮上していたものの、前日の30日にメモリアルデーで休場だったWTI原油相場では、「改めて強材料として織り込まれているため相場の上げ幅が(ブレント相場より)大きい」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比33円81銭安の2万7,335円62銭で推移している。ドル円相場は1ドル=128.09円と、前日の17時時点(127.36円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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