1日 原油は上昇 需給逼迫懸念が下支え
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ75セント高の115.42ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同66セント高の116.26ドル/バレルと、いずれも上昇している。
1日アジア時間の原油先物相場は、前日の大引け値を上回っている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」加盟国の一部が、ロシアを生産協定から除外する可能性を示した。サウジアラビアなどが大幅な増産に踏み切るとの見方も浮上し、前日欧米時間の引けにかけて売りが優勢となった。一方、アジア時間では買いが先行。欧州連合(EU)加盟国がロシア産原油の禁輸で合意したことを受け、足元の需給逼迫懸念が一段と強まっている。ただ、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは、「材料の先行きに具体性がなく、相場に方向性が生まれにくい」と指摘。「EUがどのようなペースでロシア産原油を禁輸していくのか、詳細が示されていない」と述べた。また、OPECプラス主要産油国による原油の増産観測については、「サウジアラビアの増産力は最大で日量300万バレルにも満たない。需給にどの程度の影響があるのか読みにくい」と付け加えた。
日経平均株価は前日比154円18銭高の2万7,433円98銭で推移している。ドル円相場は1ドル=129.14円と、前日17時時点の127.76円と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):205.39 (↑7.11)
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