2日 原油は急反落、中東産原油の増産見通しで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ3ドル8セント安の112.18ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同2ドル94セント安の113.35ドル/バレルと、いずれも急反落している。 2日アジア時間の原油相場は、中東産原油の増産見通しの強まりと米国の主要株価指数の下落を受けて急落している。石油輸出国機構(OPEC) と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が2日に開催予定の閣僚級会合で、ロシアを原油の協調生産計画から除外する案が出ている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「欧州連合(EU)を始めとした国々がロシア産原油の禁輸を進めているため、世界的に供給懸念が強い。実際ロシア産原油の生産が減少傾向にあることから、一部湾岸諸国のOPEC加盟国は増産に消極的なロシアを計画から排除して増産の準備を進めたいもよう」と指摘した。ただ米国時間1日の夜にロシアを計画から除外しないとの報道が出ており、情報は錯そうしている。 日経平均株価は前日比39円88銭安の2万7,418円1銭で推移している。ドル円相場は1ドル=129.91円と、前日17時時点の129.40円と比べドル高・円安方向に振れている。
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