8日 原油は小幅続伸、需給逼迫感を材料視も上値は重く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ30セント高の119.71ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同18セント高の120.75ドル/バレルと、いずれも続伸している。 アジア時間8日午前の原油相場も需給逼迫感が意識され、地合いは強い。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「引き続き中国経済の正常化に伴う石油製品の需要増加、欧州連合(EU)のロシアへの制裁、米国のドライブシーズン入りによるガソリンの需要増加などが材料視されている」と述べた。 ただ、同氏は「材料出尽くし感もあり、小幅な上げにとどまっている」とも指摘。また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が今までと異なり、増産への姿勢をみせたため、「やや上値の重さがある」と述べた。OPECプラスは2日の会合で7月および8月の増産幅を現行の43万2,000バレルから64万8,000バレルに引き上げると決定している。 日経平均株価は前日比273円3銭高の2万8,216円98銭で推移している。ドル円相場は1ドル=132.97円と、前日の17時時点(132.77円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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