10日 原油は続落、上海の再ロックダウンや米ドル高観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ1.06ドル安の120.45ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同1.12ドル安の121.95ドル/バレルと、ともに続落している。 10日アジア時間の原油相場は、中国の需要懸念から一段安の展開となっている。中国上海市の一部地域で9日、ロックダウン(都市封鎖)が再開され、同国経済の再悪化が原油需要回復に支障をきたすとの懸念が台頭。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは、「原油相場は高値警戒感もあったことから、中国要因が弱材料視されている」と述べた。 また、10日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)が高い水準になるとの事前予想もあり、「CPIの数値によっては、米政策金利のさらなる値上げ加速が米ドル高につながるとの観測から、(ドル建て資産である)原油には割高感が下押し材料になりうる」と同氏は指摘した。 日経平均株価は前日比422円71銭安の2万7,823円82銭で推移している。ドル円相場は1ドル=134.08円と、前日17時時点(133.46円)と比べ、ドル高・円安方向に推移している。
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