16日 原油は反発 安値拾いの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ1.19ドル高の116.50ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同1.01ドル高の119.52ドル/バレルと、いずれも反発している。
16日アジア時間の原油先物相場は、安値拾いの買いが入り上昇に転じている。前日の欧米時間には、米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利の大幅な引き上げを受け、相場は急落していた。主要な米株式相場が堅調な推移を取り戻したことも、原油相場の支援材料だ。ニッセイ基礎研究所の上野剛上席エコノミストは現在の相場動向について、「供給不安と経済の先行き不透明感が強く、大きく上下しやすい状況」と指摘した。同氏は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた中国・北京市の行動規制についても言及。「ロックダウンへの警戒感が高まり、需要の先行きが見えにくい」と述べ、原油の需要後退の懸念を示した。
日経平均株価は前日比465円27銭高の2万6,791円43銭で推移している。ドル円相場は1ドル=134.63円と、前日17時時点の134.71円と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):215.87 (↑2.36)
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