17日 原油は反落、主要株価指数の急落で
17日アジア時間の原油市況は、景気後退懸念を背景に売りが優勢となっている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「主要株価指数の急落で同じリスク資産の原油も売られている」との見方を示した。16日の米国株式相場は、急速な利上げによる景気後退懸念が再燃したため、売りが一段と加速。NYダウ先物は節目の3万ドルを割り込んで取引を終えた。同氏は「株式相場の急落は原油需要を鈍化させるとの見方も強める」と述べ、景気後退懸念を強調した。 ただ、ウクライナ情勢は依然として緊迫しており、原油相場の上振れリスクも拭えないため、今後の相場は底堅く推移すると見ている。さらに、「株価は買戻しが入る可能性もあるため、原油相場も持ち直すだろう」と同氏は付け加えた。
日経平均株価は前日比575円22銭安の2万5,855円98銭で推移している。ドル円相場は1ドル=133.37円と、前日の17時時点(134.23円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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