25日 原油は続伸、米国の需給引き締まり感を受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ65セント高の95.54ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同76セント高の101.98ドル/バレルと、いずれも続伸している。 アジア時間25日の原油相場は、米国の需給引き締まり感を受け続伸している。24日に発表されたエネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、先週末時点における米原油在庫の減少幅が事前予想を大きく上回る前週比330万バレルとなった。当初は前週比93万~250万バレルの減少が予想されていた。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「米国で800万バレルの戦略石油備蓄(SPR)が放出された後だったため、需給引き締まり感を強調する形となった」と指摘する。 また、EIAによると米国の原油輸出量が増加している。12日時点の輸出量は日量500万バレルと1991年2月以降の最高水準を記録した。19日時点の輸出量も日量418万バレルと高水準を保っている。同氏は「欧州によるロシア産製品の輸入削減を背景にブレント原油相場がWTI原油相場を上回っている状態が続き、欧州への輸出圧力が高まっている。このことも米国の需給引き締まりに拍車をかけている」と付け加えた。 日経平均株価は前日比145円19銭高の2万8,458円66銭で推移している。ドル円相場は1ドル=136.81円と、前日の17時時点(136.55円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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