14日 原油は小動き、強弱材料混合で様子見ムード強く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ25セント高の87.56ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同24セント高の93.41ドル/バレルと、いずれも小動き。 アジア時間14日午前時点で、原油相場は小動き状態となっている。国際エネルギー機関(IEA)の月報と米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計が14日に公表される。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「IEA月報やEIA在庫統計の公表を控え、市場は様子見ムード」と述べた。 さらに同氏は「市場には強弱材料が混在しており、もみ合い状態」と指摘する。米国石油協会(API)が公表したガソリン在庫の減少、イラン核合意の停滞に加え、石油輸出国機構(OPEC)が2022~2023年の石油需要見通しを据え置いたことも強材料として目に付く。一方、弱材料も散見。米国の8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、米連邦準備理事会(FRB)が金利引き上げを継続させるとの見方から米国株価が急落、引いてはアジア主要株価指数の下落を招いた。また中国の中秋節連休中の旅行者数と観光収入が前年比で減少したことも弱材料視されている。 日経平均株価は前日比605円85銭安の2万8,008円78銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.38円と、前日の17時時点(142.26円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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