21日 原油は小動き、FOMCの利上げ発表を控え
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ1セント高の83.95ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同8セント高の90.70ドル/バレルと、いずれも小動き。 21日アジア取引時間の原油相場は小動きに終始。19日に発表された米国石油協会(API)の在庫統計によると、220万バレル増と予想された原油在庫は、実際には104万バレルの増加にとどまったため、「供給の引き締まり感から原油相場が下支えられている」と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは指摘した。一方、弱材料も散見され上値は抑えられた。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)における政策金利引き上げ幅の発表を22日アジア時間未明に予定しており、0.75%の大幅利上げが決定される見込み。同氏は「政策金利引き上げによる米経済の減速懸念で、エネルギー需要の後退懸念が残る」と述べた。 日経平均株価は前日比383円55銭安の2万7,304円87銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.64円と、前日17時時点の143.47円と比べドル高・円安方向に振れている。
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