11日 原油は続落、中国のコロナ再拡大や米金利高への懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ27セント安の90.86ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同15セント安の96.04ドル/バレルと、いずれも続落している。 アジア時間11日午前の原油相場は、需要後退懸念を受け下落している。中国では、9月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.3に低下したほか、国慶節連休明けに新型コロナウイルスの感染が再拡大。米国では、金融当局が金利引き上げに対して引き続き積極的な姿勢を示している。 ただ、下げは小幅にとどまっている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が先週、11月の生産量を大幅に引き下げると決定したため、「相場は下げ渋る状況にある」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構=JOGMECの野神隆之首席エコノミスト)という。また、国際通貨基金(IMF)が11日に世界経済見通しの発表を予定しており、様子見ムードが強い。 日経平均株価は先週末比638円18銭安の2万6,482円93銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.71円と、先週末17時時点(144.91円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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